夫・東大卒だから子育てがプレッシャー(汗)

東大卒の夫を持つ平凡なわたしの育児・教育の振り返りと記録

子供の学校は公立か私立か

 

子供の学校は公立か私立かについての我が家の考え方

 

 

東大卒の夫は小学校~高校まで公立に通い、幼児期の習い事もせず、塾は中学校の後半、高校の後半に通ったくらい。

それに幼稚園も一年しか通っていません。

別に幼稚園を中退したわけではないけど、いわゆる年長に当たる一年間しかない幼稚園に通い、それまでは家庭で過ごしていたらしいです。

公立に通い、ほとんどが家庭学習で、一部は塾で補うというスタイルで勉強してきたらしい。

 

だからこそ、夫自身の実体験として学校に頼らず、家庭で学習するコツやその優位性がわかるそうです。

そのため、学校は公立でも自宅学習で十分に通用すると考えているようです。

 

ただ、一方で実体験として公立の学校には限界があると言います。

 

なんにでもメリット・デメリットがあり、幼児期の学習では、塾などによる学習と比較して家庭学習のメリットがデメリットを上回るため、家庭学習がお薦めだと記事に書きました。

これは学校が公立であろうと私立であろうと、家庭学習をきちんと行えば十分に子供の学力を伸ばすことが出来るという趣旨です。

ただ、大学受験までを考慮すると、少し問題が複雑で、家庭学習だけでは一部補いきれない要素があり、やはり学校が効率か私立かによって子供の学習環境に大きな違いがあると言います。これは、夫が大学に入り、多くの友人の話を聞き、また塾・Sの講師をした経験からの見解です。

 なお、子供の総合的な学習環境の違いの話をするためには、公立か私立かの話をするにしても、どうしても塾か家庭学習かも含めて考える必要があるでしょう。

 

夫がいうには、①小学校時代の本人のモチベーション、②中学~高校時代の授業のカリキュラムや③中学~高校時代の周囲の学生のレベルが重要なポイントとのこと。

 

①小学校時代の本人のモチベーション

 

 やっぱり本人のモチベーションが一番大事なのは皆さん同意されるところではないでしょうか。

 夫が言うには、小学校の早い段階や、それこそ幼児の段階から親が張り切って塾に通っていた友人たちを見てきて思うのは、99%のそういった子達は小学校の途中でモチベーションが下がってきていたとのこと。

 よくわからない例えだけど、夫がよく言うのは、競馬でいう『先行逃げ切り』というのは教育では余程のことがないと難しいし、確率が低いのに資金だけかかるとのこと。

 どういうことかというと、最初から突っ走ろうとする馬の『先行型』は、たいていは途中でバテテ、中盤で控えてて最後に先頭をかわす『差し型』や、最後尾につけていて最後に先頭に立つ『追い込み型』に抜かれるとのこと。

 むしろ、教育の面では、競馬以上にその傾向が強いと考えているようです。(人間だもん。そんなに張り切りは続かないよね。)

 小学校低学年では塾で勉強しているかどうかはある程度知っている知らないの差があるようです。ただ、そもそも小学校低学年で皆それほど頑張っていない上に学習内容もさほど難しいものではない段階で、多少の差をつけても、それほどその後に効果を続けることができず、むしろ最初に塾で頑張っていた分、中学年、高学年と行くにつれて、慣れというか、頑張る気力が薄れてしまう子が多いようです。

 一方で家庭学習の子たちは、家で親とやっているだけですし、時間が有効に活用できるので遊びもたっぷりしてその合間に勉強しますので、勉強に疲れるとか、やめたいとかの気持ちにあまりならないと考えているようです。

 その結果、夫の小学校からはトップ進学校の中学を合格した友人たちが何人もいたようですが、大半の子達と比べて自分は勉強の面で小学校卒業時上回ることができていたようです。(自分で言ってしまっています笑)

 小学校時代はあくまで今後の土台なので、そこで力尽きてしまっては元も子もないという意味で、より一層家庭学習のメリットが強いと考えているようです。

 このことは学校がどこであれ、学習内容のレベル、そして家庭という環境が子供にとっての最大の社会であるという小学校の特性から言って、家庭学習で十分に対応できるということです。中学・高校でかかる費用を小学校のうちに抑えておくというコスパの面でも公立・家庭学習が圧倒的に有利。

 そのため、小学校の間は公立で十分ではないかと。

 

②中学校・高校の授業のカリキュラム

 

 夫は中学校は近所の徒歩3分の学校、高校は公立トップ高に通っていました。

 中学では接点がないので全く気づくことがないのだそうですが、高校中盤くらいに塾に行って初めて私立の進学校の同級生たちのレベルの高さに気がつかされたそうです。

 私立の進学校は高校の2年生くらいで高校のカリキュラムは終わり、最後の一年間で追い込みに入る一方で、公立の高校は3年の最後でもカリキュラムが終わらないそうです。それに気が付いた夫は高2くらいからはほとんど授業は聞かずに授業中はほぼ自分で別の勉強をしていたようです。

 それでも、私立中学・高校の一貫校では中学3年と高校2年を使って6年間分を終わらせているので、公立中学校で3年間を文部省のカリキュラム通りに過ごしていた夫が、公立高校2年から進度の遅れを取り戻すのはかなり苦労したとのことです。

 さらに夫が言うには、大学受験レベルで最も重要な数学と英語の中学校と高校の差は歴然としているとのことです。中学校の数学・英語は子供の遊びみたいなもので、高校になってから急に大人の学問レベルになるので、遊びのレベルの中学でこそショートカットすべきなのにそこで時間を悠長に使っているか、遊びを早めに終わらせて高校の大人レベルに早めに入っていくかは、生半可な努力では到底追いつけないくらいの大きな差になるそうです。

 例えるならマラソンで最初の3分の2は歩いていいよと言われていたのに、最後の3分の1は急に、限界まで走れ!と言われゴールになかなかたどり着かない公立に対して、私立は最初から早歩きなので全般的に無理がない状態で早めにゴールがたどり着くというのです。

 

 

 以上のように、

進度調整という点で、中学校以降は公立高での家庭学習だけでは進度管理が難しくなってきますので、夫いわく、やはり中高一貫校のほうが当然に有利なようです。

  

 ただ、小学校の段階でお話しした息切れ、中だるみの要素は中学・高校も当然あります。トップの私立中高一貫校に入った友人のほとんどが息切れし、大学受験の前でモチベーションの低下がみられていたとのことです。

 そのため、夫が言うには、私立中学に行くのであれば中だるみのリスクはかなり気を付け、定期テストはすべて100点を取るつもりにするなどのモチベーションを維持していく必要があり、一方、公立中学に行くのであれば、例えば英語と数学は自分で先取りするなどの工夫があると後の高校での苦労が減るとのことです。

③中学・高校の周囲のレベル

小学校時代と異なり、思春期の多感な時期になると子供たちへの影響力の面で家庭の度合いが下がり、学校の度合いが上がっていきます。そのため、中学・高校時代の周囲のレベル大事になることも、皆さん納得されるのではないでしょうか。

 夫が言うには自分はたまたまライバルの存在があって、中学校をさぼらずにコツコツ努力できたけど、ライバルがいなければ頑張れなかったかもしれないとのこと。

 

人間は一人ではなかなか頑張れないし、よきライバルがあってこそ頑張れるというのはどんな世界でも通じる真理だと思います。

 

こればっかりはいくら親が叱咤激励しても家庭学習で補いきれません。。ここでも公立高校よりも学力レベルの高い級友に恵まれる中学・高校の一貫校が完全に有利となるようです。

 

ただ、レベルの高い私立中高一貫校では、上には上がいるということを知り、謙虚になれる一方で、自分では到底かなわないと思ってしまってはモチベーションが低下してしまいます。

そのため、夫が言うには、トップの私立中高一貫校に行った場合にはレベルの高さに戸惑ってモチベーションが下がることがないように、やはり一つ一つの定期テストに全力で取り組み、常に上位を目指すよう家庭でも指導していくことが重要とのこと。一方で、公立に行くのであれば、特に自分で学校を選べない公立中学では学力の面ではトップ私立中学と格段の違いがありますので、定期テストでも”上位”ではなく”1番”を目指すくらいでないと学力が伸びていかないとのことです。

 

<まとめ>

 

子供の学校は公立か私立か

①小学校

家庭学習で十分

(理由)私立は中だるみリスクが高く、小学校の学習内容はレベルが高くなく、コスパの点でも公立が勝る

②中学・高校

公立・私立のメリット・デメリットがあり、一概に言えないものの、小学校卒業時に相当学習進度が進んでいれば私立のトップ中高一貫校が有利、そうでなければ公立

【公立のメリット・デメリット・留意点】

(メリット)

  • 費用が抑えられる
  • 大学受験までの中だるみがない
  • レベルの高さによるモチベーション低下がない

(デメリット)

  • 中学の進度があまりに遅く、高校もカリキュラムが終わらない
  • 特に自分で学校を選べない中学校では学力面で同級生のレベルが高くはなく努力のモチベーション維持に課題

(留意点)

  • 中学では定期テストで常に”1番”を目指す努力を続けるよう家庭での指導が重要
  • 中学時代に英語と数学は自分で先取勉強をすると高校に入ってから楽

【私立のメリット・デメリット】

(メリット)

  • 学習の進度調整を学校がしてくれるので受験体制に早めに入れる
  • 学力面で同級生のレベルが高く刺激を受けられる

(デメリット)

  • 費用が高い
  • 最初から大学受験を意識している分、中だるみがある
  • レベルの高さによるモチベーション低下のリスクがある

(留意点)

  • 定期テストで常に”上位”を目指す努力を続けるよう家庭での指導が重要

 

 

 

 

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